音楽図書館協議会(略称 音図協。英文名称 Music Library Association of Japan, 略称 MLAJ)は1971年6月、わが国の音楽資料を有する諸機関の連絡・提携のもとに相互協力を推進し、音楽図書館活動の振興を図り、音楽文化の発展に寄与することを目的として設立されました。音楽資料にかかわる種々の問題を調査・検討する機関として着実な活動を展開しています。

 2021年7月現在、大学図書館、短期大学図書館、専門・公共図書館の計24館からなる全国的規模の連絡協議会です。ほかに、賛助団体会員4、賛助個人会員16名が加盟しています。(2021年11月30日現在)

 音図協の活動は、音楽資料の目録法や分類法の研究、資料の相互利用の推進、レファレンス事例の研究、音楽参考文献の解題、各種所在目録の編纂など多岐にわたって進められてきました。相互利用事業は、共通閲覧証の発行や資料の相互貸借、文献複写サービスなどとして定着しています。多様化するメディアや著作権など音楽資料をめぐる最近の諸問題についても調査研究が行われ、それらをテーマとして、毎年、音楽資料と資料館にかんする研修セミナーを開催しています。

 編集刊行物には、音楽資料整理マニュアルなど図書館の通常業務にかかわるもの、雑誌や楽譜の所在目録、音楽図書館にかんする論文集、日本国内の音楽資料コレクションの調査、などがあります。2019年には『日本の音楽図書館 音楽図書館協議会40年のあゆみ』を刊行しました。